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ベクトロン®FLでトコジラミを徹底駆除!抵抗性トコジラミにも効果的な新しい駆除方法とは?
トコジラミ(Cimex lectularius)の被害は、ここ数年で世界中で再び増加傾向にあります。米国やEU、オーストラリアなどで2000年頃から再興が確認され、日本国内でも都市部を中心に被害が増えています。トコジラミの再興には、以下の要因が関係していると考えられています。
1. 国際物流と人の移動の増加
観光客やビジネス目的での移動が増えたことにより、トコジラミは国境を越えて広範囲に分布するようになりました。ホテルや宿泊施設を通じて各国に拡散し、被害をもたらしています。
2. 殺虫剤に対する抵抗性の発達
従来のピレスロイド系や有機リン系殺虫剤に対して、トコジラミが抵抗性を獲得したことが、駆除を困難にしています。殺虫剤抵抗性は、特定の酵素の活性化や作用点の感受性の低下によって引き起こされるため、同じ成分の薬剤では効果を発揮しにくくなります。
3. トコジラミに対する知識不足と対策の遅れ
トコジラミは一度撲滅されたと思われていた時期が長く続いたため、駆除に対する知識が不足していました。そのため、再発見された際に対応が遅れ、被害が拡大しました。
ベクトロン®FLとは?抵抗性トコジラミに効果的な理由
トコジラミの駆除には、新しい成分の殺虫剤である「ベクトロン®FL」が有効です。この薬剤は、三井化学アグロ株式会社(現三井化学クロップ&ライフソリューション株式会社)が開発した「ブロフラニリド(一般名:テネベナール®)」を有効成分とし、GABA作動性塩化物イオンチャネルアロステリックモジュレーターとして作用します。ベクトロン®FLは、2021年10月に日本で発売され、これまでにトコジラミ駆除の実績を積み上げてきました。
従来の殺虫剤(ピレスロイド系、カーバメート系、有機リン系)と異なり、ベクトロン®FLは次のような特長を持っています。
•新しい作用機序を持つ
トコジラミにおける従来の薬剤抵抗性を克服するために開発され、新しいグループ(group 30)として分類される。
•長期残効性がある
一度処理された場所では長期間トコジラミが再発しにくく、宿泊施設や住宅環境での定着を防ぐ効果が期待できる。
•抵抗性トコジラミにも高い効果を発揮
ピレスロイド系薬剤に対する抵抗性を持つトコジラミにも効果的で、通常の薬剤では駆除できない個体にも対応可能。
ベクトロン®FLを用いたトコジラミ駆除事例
2021年10月から2023年12月の間に、イカリ消毒株式会社が日本全国12都府県の宿泊施設で30件のトコジラミ駆除が行われました。この駆除はすべて同一系列の宿泊施設で行われ、各施設従業員へのヒアリングや目視調査、トラップを用いてトコジラミの発生状況を確認しました。駆除の際には、ベクトロン®FLを用法・用量に従い、家具や寝具、壁、カーペットなどに残留処理を行いました。
30件すべてで成功!高い効果を証明する駆除結果
この調査結果によれば、30件すべての施設で4回以内の処理でトコジラミを完全に駆除でき、再施工の必要が発生した部屋は一つもありませんでした。また、駆除後に宿泊者や施設からの苦情も一切確認されず、ベクトロン®FLの高い駆除効果が実証されました。
ベクトロン®FLの効果を最大化するには
ベクトロン®FLは優れた駆除効果を持つ一方で、遅効性のため効果を発揮するまでに時間を要する場合があります。そのため、以下のポイントを押さえた上で使用することが重要です。
1. 定期的な追加散布を行う
長期的な効果を維持するためには、定期的に薬剤を追加散布することが推奨されます。低濃度の長期暴露により、抵抗性トコジラミを残存させないことが重要です。
2. トコジラミの再発を防ぐ環境作り
トコジラミは一度駆除されても、隣接部屋や外部から再び侵入する可能性があります。そのため、駆除後もトコジラミが再発しにくい環境を維持するために、物理的な侵入経路の遮断や清掃を徹底しましょう。
GCleanのトコジラミ駆除サービスの紹介
GCleanでは、新しい成分であるベクトロン®FLを用いて、従来の殺虫剤では駆除が難しかった抵抗性トコジラミの駆除を行っています。高い駆除効果を持つベクトロン®FLを駆使し、確実なトコジラミ駆除を提供します。また、トコジラミの発生原因の調査や、再発防止のアドバイスも行っており、長期的なトコジラミ被害の抑制に貢献します。
トコジラミでお困りの方は、ぜひGCleanの専門スタッフにご相談ください。迅速かつ効果的な駆除方法を提案し、安心して快適な生活を取り戻すお手伝いをいたします。