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ゴキブリを殺すと逆に増える!?研究が示す意外なゴキブリ増殖の理由と対策

2023年にインドネシアのディポネゴロ大学の研究者によって発表された文献レビュー(Syafii et al., 2023)では、過去の観察研究をまとめ、ゴキブリの密度を引き起こす要因について分析されています。
このレビューでは、Dimitriadou et al.(2021)や Baz & Hegazy(2021)などの研究を参照し、ゴキブリの繁殖に影響を与える環境要因を整理しています。
本記事では、それらの研究結果をもとに、「ゴキブリを殺したら増える?」「ゴキブリを潰すと増える」という疑問について詳しく検証します。さらに、「ホウ酸団子ゴキブリ増える」「ゴキブリホイホイ逆に増える」といった疑問にも触れ、効果的なゴキブリ対策を紹介します。

10年以上、ゴキブリ駆除業者として活動しています。
これまでに数えきれないほどのゴキブリを駆除し、戸建てやマンションはもちろん、大使館・病院・温浴施設など、さまざまな現場で徹底的に対策を行ってきました。
「しっかり駆除したい」「再発しないように対策したい!」 そんな方は、ぜひ プロのゴキブリ駆除業者 にご相談ください。
目次
ゴキブリを殺すと増えるのは本当か?
ゴキブリを潰したり、殺したりした後、「逆にゴキブリが増えた気がする」という経験はありませんか?
これは一見不思議な現象ですが、ディポネゴロ大学の文献レビュー(2023年) では、ゴキブリの密度増加には以下のような環境要因が影響を与えることが示されています。
1. 潰したゴキブリからフェロモンが出る
ゴキブリは体内に特定のフェロモンを持っており、潰されたときにそれが放出されます。このフェロモンは、仲間のゴキブリを引き寄せる効果があり、結果的に「ゴキブリが増えた」と錯覚させる原因になります。ディポネゴロ大学の文献レビューでは、Dimitriadou et al.(2021)の研究を参照し、この現象が確認されています。
2. 残された卵が孵化してしまう
殺したゴキブリの体内に卵があった場合、それが潰されずに残っていると、後に孵化してさらに多くのゴキブリが発生する可能性があります。これも「ゴキブリ 殺したら増える」と思われる原因の一つです。
これは「Baz & Hegazy(2021)」の研究によっても指摘されており、特にゴキブリの卵鞘は殺虫剤の影響を受けにくいため、成虫を駆除しても完全な解決にはならないことがわかっています。
結論:ゴキブリを殺すと増えるわけではないが、適切な駆除方法が重要
「ゴキブリを殺すと増える」という話は、厳密には ゴキブリの数自体が増えるわけではありません。しかし、潰した際に放出されるフェロモンや、孵化しやすい環境を作ってしまうことで、結果的にゴキブリを引き寄せたり、増えたように感じる 可能性があります。
ホウ酸団子やゴキブリホイホイで増えてしまうことも?
「ホウ酸団子ゴキブリ増える」「ゴキブリホイホイ逆に増える」といった疑問についても多くの方が心配されています。実際のところ、これらの製品は適切に使用すれば効果的ですが、使い方を誤ると逆効果になることがあります。
ホウ酸団子の効果と注意点
ホウ酸団子はゴキブリにとって致命的な毒性を持っていますが、置き場所を間違えると効果が半減します。
例えば、ゴキブリの通り道でない場所に設置した場合、結局食べさせないと効果がないため、効果は期待できません。ホウ酸団子を設置する際は、ゴキブリのよく通る場所や巣の近くに置くことが重要です。
また、「Hayward et al.(2021)」の研究 では、ゴキブリのエサ供給が十分であるとホウ酸団子への依存が低くなり、駆除効果が限定的になることが示されています。
ゴキブリホイホイは逆効果になることがあるの?
はい、ゴキブリホイホイには逆効果のリスクがあります。
Firmansyah(2017)の研究を参照し、捕獲されたゴキブリが放つフェロモンによって、仲間のゴキブリが引き寄せられることが確認されています。
このため、ゴキブリホイホイは定期的に交換し、フェロモンや死骸を残さないようにすることが大切です。
ホウ酸団子が効かないと感じるのはなぜ?
ホウ酸団子が効かないと感じる理由は2つあります。
まず、置き場所がゴキブリの通り道や巣に近くないと、十分な効果を発揮できません。
次に、もしチャバネゴキブリが繁殖していて効果が見られない場合、そのゴキブリがホウ酸団子の毒性に耐性を持っている可能性もあります。このような場合、他の駆除方法や専門のゴキブリ駆除業者による対応が必要です。
ゴキブリの増殖を防ぐための基本対策
ゴキブリの増殖を防ぐには、単に「殺す」だけでなく、環境改善と衛生管理が求められます。ディポネゴロ大学の文献レビュー(2023年) では、以下のような対策が有効であることが示されています。
1. 定期的な清掃と衛生管理
食品のカスやゴミを放置しないことが基本です。特にキッチンや食料品の保管場所は、毎日清掃を行い、食品の管理を徹底しましょう。(Cahyani et al., 2018)
2. 隙間やひび割れの封鎖
ゴキブリの侵入経路を断つことが重要です。建物の隙間やひび割れを定期的に点検し、シーリング材やパテを使って塞ぎましょう。(Ukoroije et al., 2019)
3. 室内環境の管理
ゴキブリは高温多湿の環境を好むため、室内の温度と湿度を管理することが大切です。エアコンや除湿機を使って、室内環境を快適に保ちましょう。(Firmansyah, 2017)
4. 適切な殺虫剤の選択
「Nasirian & Abedin(2021)」の研究 では、ゴキブリはピレスロイド系の殺虫剤に対して耐性を持つことが確認されています。耐性がついたゴキブリを駆除するためには、異なる種類の殺虫剤や毒エサタイプの対策を取り入れる必要があります。
5. 専門業者への相談
上記の対策を行っても改善が見られない場合は、専門のゴキブリ対策業者に相談することをおすすめします。プロの業者は、環境要因を徹底的に分析し、最適な駆除プランを提案してくれます。
まとめ
ゴキブリが増える理由には、単純な駆除方法の誤りだけでなく、環境要因や衛生状態、適切でない殺虫剤の使用など、さまざまな要因が絡んでいます。ディポネゴロ大学の研究結果からも示されているように、ゴキブリの増殖を抑えるためには、科学的に裏付けられた方法を用いた対策が不可欠です。

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